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(……あんな大魔王みたいなやつが高校生をやってるってのが、そもそもの間違いなんだろうけどな)

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

暗殺を生業とする少女、榛有希。

達也を狙って失敗し黒羽に組み込まれた彼女は、変わらず殺し屋として活動していた。

そんな有希の下に、四葉は桜崎奈穂という、少女を派遣してきて。

奈穂は護衛用に考案された、桜シリーズの調整体でありながら、複数人を守れるシールドをつくれなかった為、教育が暗殺者見習いの方向に切り替わったとか。

 

その最終試験として殺し屋の傍において、現場を経験させることになったみたいです。

家政婦としてのアレコレもこなせるようでしたけどね。ナッツの甘党っぷりに毎度驚いているのは正直笑った。

あと、彼女は四葉の関係者とはいえ、まだ「見習い」という事もあって色々と未熟な部分もあって新鮮でしたね。

本編だと達也がスペック高すぎるし、ブレないので、この辺りはスピンオフでないとできない描写だとは思いました。

 

本編の時間軸としては、達也が恒星炉の実験を披露した後。

それによって未来のエネルギーが確保されるかもしれず、電力会社のお歴々の中には当然面白くないと感じる人も居て。

おあつらえ向きに裏仕事をしているチームがあったため、彼らが、達也暗殺に動くことに。

まぁ周公瑾が依頼人と実行犯を繋いでいたり、いくつもの思惑が重なったうえでの計画のようではありましたが。

 

……だからさ、やめよ? わざわざ虎の尾を踏んだり竜の逆鱗に触れたりする必要ないじゃない……

恒星炉作った後のタイミングで情報を集めて、「戦闘力は大したことがないはずだ」なんて判断下すようじゃ、成功する可能性は0だよ……いや成功してほしいわけじゃないんですけど。

有希が大魔王って評してたのが的確すぎて笑えました。
面白いポイントは点在してましたが、ナッツが警戒してたのに罠にかかってる辺りとかはまだまだ甘い。これも奈穂と同じで、本編で失敗できるキャラ・場面が少ないってのはあるように思いますけど。