『なんとかする。大丈夫、こういうの慣れてるから』
丈月城先生としらび先生のタッグ! どちらも好きなので買わない筈がない。
現代社会に、異世界に繋がるポータルが開き、異世界文明の侵略を受けている世界が舞台。
魔法を扱う相手に近代兵器は効果が薄く、苦戦を強いられているようです。
ただ、以前こちら側に向こう側の住人である、エルフの賢人達が移住してきたことがあったそうで。
彼らの持ち込んだ知識等を活用し、新しい技術が生まれ活用されてもいるようです。
その集大成が、国防の要である人型戦闘機械『アスラフレーム三号』。とは言え、それも人類が扱い切れているとは言えず、劣勢にも程がある状況ですけどね……
主人公の一之瀬ユウは、中学生だったがある適性の高さから軍所轄の研究所に徴用されます。
プロローグから怒涛なんですよね。研究の為に転校まですることになって、新しい出会いがあって。
そんな最中に、敵の大規模呪詛によって東京が壊滅。さらに各地でも同じな事態が続いて……
人々の心は、どんどんと荒んでいった。生き延びた軍人からの、弱い者への嫌がらせが目立つようになったし、ユウ達が標的になる事も多かった。
この世界には、希望がない。
敵の干渉によって通信も叶わない状況で、じりじりと沈んでいってる感じ。
絶望的にすぎる現状を伝えるのが1巻の中心だったので、ちょっともどかしい部分もないではないですが。
そんな世界だからこそ、アスラフレームの活躍が光るんだろうなぁ。本来ならまだ中学生という事もあって、拙いところもままありますが。今後の成長に期待したい。
状況説明に文面割いたのもあって、続きが気になる終わり方してますねー。2巻は連続刊行で来月発売予定とのこと。楽しみです。