自分の命は自分のもの。無謀にもモンスターの群れに挑んで殺されようとも、自分の意志で自分の命を賭けたのならば、アキラにとって問題などない。
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。
アキラが夢で見た光景。アルファが無表情で、これまでの試行を振り返ってる姿。
目覚めた時には忘れていましたが……内容がいちいち不穏に過ぎる。
その直後に明らかになる、旧領域接続者と言う情報も、ちょっとヤバそうな臭いしますしね……
以前の協力者たちは、失敗して死ぬか、心折れて挫折するか。完全に敵対した例すらあるみたいで。アキラははたして、どうなりますかね。
サラやエレナに助けられて、窮地を脱したアキラ。
無茶が祟って倒れたようですが、命に別状はなし。まぁ、三日ぐらい寝込んでたみたいですけど。
スラム街で結成した徒党に顔を出す約束をすっぽかした形になってしまって。
その後顔を出してはいましたが。同じくらいの子どもに見えて舐められて、一蹴。
順調にハンターになってるな、と言いますか。アキラ、割り切りが良いし行動に迷いがないので、いっそ清々しいですね。
他の徒党との揉め事もあって、シェリルが大分ピリピリしてましたね……。
追い込まれに追い込まれた結果として、なんか振り切れてました。別人のようになって、アキラもアルファも、徒党のメンバーすら困惑してましたけど。
びくびくし続けるよりは、建設的でいいんじゃないですかね。少なくとも、変わる前よりは好きだなぁ。
そしてアキラは、装備を買い足して。強化服とかにも手をだして、特訓を継続。
ハンターオフィスが恒常的に出してる、都市巡回の依頼を受けたりしてました。
まぁ、子供って事で舐められたり、他のハンターとのトラブルに鉢合わせたりもしたんですが。
それが前座でしかなくて、より大きなトラブルに遭遇するとは。アルファじゃないですけど、アキラの不運をちょっと甘く見てましたね……
装備とアルファのサポートを受けて、生き残るために活躍して。事件後にデータの故障を疑われていたのには正直笑いました。
キバヤシが無理無茶無謀を後押しする癖あるって言うのも、分からなくはないな。自分がそれに巻き込まれるのはゴメンですが。
巻末には書き下ろし短編『境界都市の少女達』が収録。
アキラと縁があるハンター、サラとエリナの過去エピソードですね。
いやはや、ハンターになるような人は誰も彼も思い切りが良いというか、行動力が凄いな。
命がかかっていた、と言うのもあるとは思いますけど。それで生き延びてるんだから、賭けに勝ったと言えるか。
でもこの世界、賭けに負けた側の例も、描かれないだけで多いんだろうなぁ……
ただ最後のアルファの強制操作は頼もしくもあり恐くもある