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「賭ける機会があることを喜ぶべきなのか。その機会さえ無ければしなずに済んだと嘆くべきなのか。あの子供はそのどちらなのか。分からんな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。           

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

装備を新調したアキラ。

車のレンタルに関係する条件を緩和させるため、ハンターランクを上げるべく巡回任務などをこなしていきます。

勿論並行して、アルファ指導の下で各種訓練も受けてましたが。

 

遺物がほとんど取りつくされて廃れた遺跡で、情報取集機器を扱う訓練なんかもしてました。

……そこで、以前の巡回任務の時に他のハンターと揉めた、同年代のハンター集団とすれ違うんだから、どんな運だよ……

徒党の援助があって向こうの方がランクが上とはいえ、若手と言う意味では同じだから、通う遺跡が被るのはまぁ仕方ないですけど。

 

その若手ハンターのリーダー格であるカツヤが、アキラと同じくクズスハラ遺跡で亡霊見てるのが明らかになった時はびっくりしましたね。

アルファとは干渉の仕方が違うようですけど、無言で、知られずに笑っているとなおのこと不気味ですな……

 

ハンターランクを上げる任務の中で、通常弾が効かない敵に囲まれる状況になったりもしてましたが、装備とアルファのサポートで切り抜けて。

……下手に活躍しすぎたせいで、大量発生してるそのモンスター相手の作戦に参加してほしいと指名依頼が飛んでくる羽目になったわけですが。

都市から直接の指名で、そう簡単には断れるものでもなく。装備で切り抜けただけだから、バックアップがないと無理とか条件を色々と付けて、断ってもらおうとするも失敗。

 

ツいてませんな、本当に。実績を積み上げ続けてるわけで、そういう意味では運があるのかもしれませんが。

シオリとしていた、想定と覚悟の問答は好きだなぁ。どっちも譲れず、何かずれていたらそのまま激突していた危うい感じが良い。

 

しかしまぁ、ドランカムの若手はあんなんばっかりか。シカラベが嫌がるのも無理はない気がしてきたな……

巻末の短編はそのカツヤ達のはじまりを描く『ハンター志望の少年少女』。チーム分けの件とか、ある程度の選別がされていて、非情な線引きを実感した。

まぁ、モンスターが居る世界で、情だけじゃ生きてけないから、ある程度は必要なんでしょうけど。

 

防衛のハズが探索に行く羽目になって、さらに戦果を挙げて、別のチームに配属される。

アリ地獄にハマってるみたいに、ズルズルと不相応な場所に踏み込んでいくアキラから目が離せません。