ico_grade6_3
「翻訳行為です! 二次元語しか話せない二次元星人に、こちらの話を理解してもらうにはこれしかないでしょう!」

「お前がまず日本語をしゃべれ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

サキュバスなのに男性が苦手なヨミ。

そのためサキュバスの本業のはずの搾精が出来ず、彼女はエッチなイラストを公開する事で性欲を刺激し、精気をかすめ取っていた。

正規のやり方ではないので、サキュバス界では落ちこぼれ扱いされている模様。

 

そんな彼女の前に現れたのが、主人公の男子高校生ヤス。

告白したわけでもない女子から振られた上に、広まった噂によってクラスで別称が広まり、トラウマとなってしまい……極端すぎるほどの二次元愛好家となってしまった。

結構重傷で、ヨミの縁で出会った他のサキュバスに全くなびかぬほど。

もはや二次元信奉者と言ってもいいくらいですよね。

 

そんな二人が、同人誌頒布会で出会い……なんやかんやあって交際をすることに。

ヨミはリアル女子に興味がなく、ある意味安全なヤスで男性に慣れるため。

ヤスは、ヨミが書く魅力的なイラストを見る為に。

お互いの打算によって成り立った関係ですけど……まぁ、見事に噛み合わないというか。

「私のイラストが一生見れなくなるってことなんですよ!」「くそっ、それは困る……」

みたいに、お約束パターンを踏襲してくれる辺りは信頼できる。

 

それでもデートをしたり、彼女の手料理を食べたり、ヨミの置かれている状況について知ったりと、順調にイベントを重ねていって。

距離が近づいているような、変わっていないような。