◇第5話:肥えた価値観をクソゲーで濯ぐ
「よろしくお願いしやす 兄貴」
ラビッツを訪問し、兎御殿に足を踏み入れ、ヴォ―パルバニーたちのボスに弟子入りしたサンラク。
誰も知らないユニークを発見できたのは大きいものの、リュカオーンの呪いに加えて新しい縛りまで加わって……神ゲーでまでクソゲニウム(サンラク用語)補給しようとしなくていいんだよ……?
いやまぁ、経験値半減の代わりにステータスポイントアップの首飾りとか、中々壊れてますし。リュカオーンの呪いにしたって、フレーバーテキストから推測するに、呪い付けたまま倒すとボーナス着きそうな気配ありますし、悪い事ばかりではないんですがね。
WEB版だと、自分からクソゲニウム補給しにいってましたが。
コミカライズでは知人から呼ばれて、『ベルセルク・オンライン・パッション』にログイン。通称が『ベンP』・『便秘』なあたりクソゲー臭が強い。
ゲーム紹介の時に「もちろんクソゲー」という辺りが楽郎くんだよなぁ……
デイリーのログイン人数が100人以下と言う、続いてる理由が謎な過疎ゲー。今もログインしてるのは事情を知ってるコアなユーザー、つまり、クソゲーマーばっかりだとか。
『便秘』でのサンラクのキャラ、ちゃんと雰囲気変わってて作画担当の方が凄い。……いやシャンフロの方だとハシビロコウですけど。
格闘ゲーム『便秘』の特徴は、バグが盛りだくさんで、バグすら駆使した対戦が楽しめるゲームらしいです。見てる分には楽しそうですけどね。
リアルに人間辞めてるゲームは勘弁……って言おうかと思ったんですが、サンラクのクソゲー棚には、プレイヤーが犬になるゲームとかあったので、たとえ腕が分裂しようと、人型保ってる時点でマシなのでは? みたいな気になった。
サンラクを呼び出したゲーマー仲間のモドルカッツォ。
彼がシャンフロを満喫しているのを聞いて、自分も始めようかなーと言い始めて。
『便秘』を「リア友誰もやってないし」と言ってますが、そりゃ過疎&クソゲーをやってるプロゲーマーは早々居ないでしょ……
カッツォがもう一人のゲーマー仲間、外道トリオの最後の一人にサンラクの情報をメールしてましたが。
いやぁ、容姿が綺麗ですねーペンシルゴン。美人さんだ。PKやってる場面を最後に移す辺り引きが上手い……次号も楽しみ。