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「私の親友よ。今も、昔も、変わりなく」

交渉が決裂し、武力で持ってぶつかる事となった王国と皇国。
互いの国の王女が戦闘系超級職ということもあり、ティアンの頂上決戦とマスターの戦闘が同時に繰り広げられる展開。
レイとネメシスは、これまでも強大な相手に立ち向かってきたわけですが。
〈物理最強〉と呼ばれる、間違いなく今までも最も強い相手。

ネームバリュー故に、手札は結構割れているものの……
それで対策出来て相性ゲーで勝てます! なんて甘い奴がデンドロ世界で〈最強〉と呼ばれるはずもなく。
自分の手札がばれているから、相手の情報もしっかり集めて、対策してくる。
魔将軍みたいな慢心もなく、学習し続けるとか最強の看板に恥じない格があって良いですねー。
相対するレイたちにとっては、死線も良い所ですが。

それでも協力して準備して、喰らいついて行ってるのはお見事。
そのスペック故に、まともに戦える相手がほとんどおらず、「楽しんで勝つ」為に動いてくれたからこそ、ではありますが。
そうそう最適解ばっかり取れるわけでもないですからね。
……獣王の友人の方は、必要とあれば最適解を選び続けられそうではありますが。
彼女一人ならともなく相手のいる状況だと、プランを覆されたりするので、その辺りはまだ多少人間味あるのかしら。

クラウディアが、ただの戦闘系超級職ではなくて。
彼女自身の強みというのを理解して、自らを動かしているので、敵に回すとこれほどに厄介な人もいないという印象。
アズライトとの決戦は、中々の見ものでしたね。
遠く離れた地に居たハズなのに影響が及び、「責任問題かな」とか零していたブルースクリーンは哀れではありましたが。
お、おかげで勝てたし! 結果オーライ!

講和会議に端を発した、会場周辺での戦闘はひと段落してましたが。
ほぼ同時刻、皇国が仕掛けた策略も進行していて。
王都でもまた戦いが起こってたんですよねぇ。次回はそちら側の情報が描かれていくことになりそうですが。
……WEB版だと結構戦場分散してた印象ですが、さて文庫化する際にはどう料理するのだろう。