「助けるよ」
(略)
「約束する」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
キャンペーン追加タイトルで、期間は11月30日まで。
異世界転生モノ。気が付いたら、大好きなアニメの世界にいた主人公。
しかし主人公ではなく……豚公爵と呼ばれる、丸々と肥えた男児であった。
アニメでは気になっていたヒロインも主人公に取られたり、親から見放されたりとバッドエンドに至ってしまう。
幸いにも本編開始前の時間軸で覚醒したので、原作知識を活かして困難を超えようとする、王道WEB小説って感じの設定です。
……その為の第一歩が、太りすぎたためダイエットになる当たり、微妙に締まりませんけど。
問題児扱いされていたけれど、更生して。少しずつ友人を増やしていって。
先生方からも、見直して評価してくれる人が出て。順調に学園青春モノをしてる感じがしますけど。
アニメ本編でも主人公となるキャラは人気がなくて、豚公爵の秘めた事情故に人気キャラではあったとか書かれていますが。
主人公がまだまだ青い熱血君な感じがするのは確かですが。豚公爵の方が人気でるかって言うとどうなんだろう。どうもアンバランスに思えてしまいますが。
あと、「ぶひぃ」というおかしな声が勝手に出てしまうって言う下りは必要だったのだろうか。繰り返さると、ちょっと気になるというか。読書への没入感を阻害されて仕方なかった。
心機一転して、タイトルにある通り今度ヒロインに想いを告げる為に。
地道に努力できるのは好印象ではありました。豚公爵、スペック自体は最高峰なんですよね。ただ、その力を誰の為に振るうかを、彼はもうとっくに決めてしまっていて。
それ故にそれ以外の全てを切り捨ててしまえた。周囲の評価も気にすることは無かった。
だからこそ、アニメ本編では彼は失敗した。『豚公爵は賢く、強く、優しく、そして悲しい事に根性がありました』と監督が言ったそうですが。
キャラの軸はぶれてないんですよね。ただ、原作知識で未来を知って、違う道を進もうと決めただけで。
スロウ自身が強いので、割と安心して読めるシリーズではありますね。
読了後にカクヨム連載も軽く見ましたが、書籍版の方がブラッシュアップされてて読みやすく感じたのでこちらをオススメしたい感じ。