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「だけどな、人間でいようとする限り、そいつはやっぱり人間だ。(後略)」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。
紙媒体で一回読んでも居るんですが、今手元になくて……。

 

人の周囲に、その感情が色として見える高校生、希崎心弥。

彼は、幼馴染の露草弓の初めての里帰りに同行し……それまで知らなかった、この世界の裏事情について知ってしまう事に。

 

迷宮神群と呼ばれる、神のごとき力を持つ存在が居て。さらにはその力を与えられた眷属のような人々も居る。

そして――弓の故郷である島は、島民全員でとある「神」を祀る、信仰と狂気に満ちた場所であった。

 

そして、その「迷宮神群」を狩ろうとする組織が島に入り込んだり。

神群の調査をするべく乗り込み、捕えられた学者を救出しようとする人が居たり。

心弥と弓は、島の事情と同時に狩る側の組織の事情にも巻き込まれるわけですが。

「迷宮神群」について知り、配慮もしてくれる幻三や夢路と出会えたのは、今後の為になると思います。

……まぁ、強硬派の危うい部分も同時に見せつけられもしてるんですが。

 

弓が無事で本当に良かった。

一歩間違ってたら、あのまま祭祀として祭り上げられてたし。幻三や夢路が居なかったら、強硬派に討たれていただろうし。結構危うい所でしたよね。

 

巻末にはあとがきがあるわけですが。コレが、電子書籍化にあたって書き下ろされたものに置き換えられてます。

迷宮神群の着想となったものの話や、その設定も軽く触れられてたり。2巻や3巻で出てくる神群の名前が出て来たり。

振り返る要素が含まれたあとがきで、ちょっと新鮮でした。