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「――みんなは……私が――」

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「私が、守る……ッ!」

 

完結エピソード後半。

元精霊の少女たちの力を借りながら、謎の精霊〈ビースト〉に挑む士道たち。

今回も、合間に元精霊のエピソードが入ってます。心に鍵をかけていた六喰、過去を忘れていた七罪に八舞姉妹。

 

過去への向き合い方が、各々違っていて良かったですねぇ。                               

かつての行いを知るがゆえに、遠目に無事を確認して会わない事を選んだ六喰の選択も尊いし。暗い記憶を取り戻した後、ビーストとの戦いの中で奮起して、活躍した七罪は格好良かった。

八舞姉妹の事情と、最終巻で見せた驚きの形態も熱かったし。              

 

最終巻でも美九が美九でありつづけたのは、素晴らしいと思いますよ。

八舞に対してのリアクションもそうですし。アイドルとしての新しいチャレンジを「だーりんや皆さんと過ごす時間が減る」で断ろうとするあたりとか。

でも、渾身の歌を披露した場面は、彼女らしい武器の使い方で魅せられた。

 

そして、満を持して十香の章が来るのが構造として美しい。イラストの使い方が上手い。

最終決戦で、表向き活躍できてなかった二亜と、狂三の立ち回りが愉快というか。狂三、条件次第では冗談じゃないんじゃん……

あとがきで各キャラの短いながら解説が乗ってたのは楽しかったですねー。ゲームオリジナルキャラにも触れられていて、気になる……。

ともあれ、良い最終巻でした。