ico_grade6_3

「まぁ、でも、よくやったな」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

危機にさらされた世界が、救いを求めて「聖女召喚の儀式」を行った。

儀式は成功したものの……聖女は一人だけのハズなのに、なぜか儀式上には2人の女性が召喚されて。一人は十代の少女で、もう一人はOLをしていた主人公の小鳥遊聖。

 

しかし、召喚した側の王子は少女だけに声をかけて聖の存在を無視。

それにキレて、一時は感情に任せて国を出ようとしたものの、良識的な方々に止められて。ひとまずは王宮に滞在する事になった。

実際、隣の国に行こうと思ったら馬車で一週間かかる上に、街を出たら魔物が闊歩してる状態で生き抜くの難しかったでしょうし。

 

「聖女」という救いを求めて、異界から招いた(しかも帰る方法が無い)のに、対応を間違えて見捨てられたら、儀式行った意味ないですしね。

どちらかが聖女だと思われるが、例外的に二人とも聖女の可能性も考えて、手放すわけにはいかなくて。それだけに、初手で王子が対応ミスったのは、あまりにも痛い。

時間を置いて落ち着いた聖が、冷静に話を聞いてくれる状態になっていて良かったね……

 

で、保護を受けた聖は、けれど時間を持て余し始めて。

ハーブやアロマセラピーにハマっていたこともあり、植物研究所に興味を持って、そこで色々と教えてもらって、どんどんとスキルを向上させていくわけですが。

                                                                                                                               

実際、聖が聖女なんですよねぇ。タイトルで丸わかりですし。

そんな彼女が作ったポーションやら何やらが通常の性能で収まるはずがなく。否応なく注目を集める事になって……とそんな話。

聖の性格がさっぱりしてるので、読んでいてストレスはそんなないですかね。王子がアレなだけで。

 

ステータスやレベルがある、わかりやすい異世界転移モノで読みやすいです。

王子の一件で蟠りを感じて、聖女という札を表に出してないのもあって、1巻では説明&世界観描写の、山谷抑えめな感じ。

実績積み立てて、ボチボチ隠し切れなそうですし、今後の展開に期待。