「ああ。お前だから正直に言うが、俺はこの世界から出たいとは思っていない」
ちょっと前3年ぶりくらいに2巻が出たシリーズ。
なろうからの書籍化で、時間あけて続き出るのは珍しいなーと思って購入。
WEBも読んだことはありますが、大分前なので記憶薄れている上に、話数増えてるから読み直さないとなぁ。
クラス単位……というか、学年単位での異世界転移系です。
地震に巻き込まれたと思ったら、気づいたらダンジョンの中に居た。
それは、一部マニアに公表を博したゲーム「ジェノサイド・リアリティー」と同じ環境で。
モンスターや罠によってバンバン人が死んでいって、先生とかも居たけれどゲーム内イベントに巻き込まれて死亡するなど、容赦ない展開が続きます。
主人公のワタルはこのゲームをやり込んでいて、さらには攻略サイトまで作ったことがあるため情報には詳しかった。
とは言え、成績でクラス分けされる学校で一番下のクラス。おまけに普段は不真面目に暮らしてる不良扱いで。本人の性格もあって、情報を提供してみんなで生き残ろう、と言う方向には行かず。
親しい相手にまず打ち明けて、そこから情報を流そうとはしていますが……
陣頭指揮を執っている男子の傍に、邪な思想持ってる奴がいるので、どこまで効果があるのやら。
おまけにワタル本人は、自分が強くなるために単身ダンジョンの下層へと踏み込んでいってますからね。
大人数で転移して、追放されるとかでもなく進んで単独行動するキャラは初めて読んだ当時新鮮に映ったような。
我が道を往くタイプのキャラなので、彼を好きになれないと辛そうですが。まぁ、スタンスが明確なので、読みやすくはある感じ。
しかし、表紙のキャラはゲーム内で登場するイベントキャラなわけですが、登場後半なのによく表紙に抜擢されたな……とか思ってしまった。
なんだかんじゃ嫌いじゃないシリーズ。