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「今回だけだ」 


BOOK☆WALKER読み放題にて読了。

イスカの事を意識しているアリス。

従者である燐からしても、その想いは自明というか。行き過ぎているように感じられて。

主と帝国剣士に距離を取らせるために、イスカ相手に毒を盛り警戒させるという作戦を取っていました。

平時であれば察知され、燐の思惑通りの結果を招いたのかもしれませんが……。

 

敬愛する体調であるミスミスが魔女に覚醒してしまった事。

次なる作戦が皇庁への潜入と、現ネビュリス女皇を捕獲するなんて規模の大きいものになった事。

悩み事を抱えていた彼は、うかつにもそれを飲んでしまい、皇庁の捕虜となって。

 

ミスミスが迷いなく助けると言ってくれる隊長で良かったなぁ、と思います。

裏側で色々と蠢いているんが察せられるので、イスカの傍に居るメンバーが真っ直ぐに進んでくれるのは救いですね。

帝国側も、情報を得る為には手段を選ばないというか、しっかりと研究する場所があってそこが成果を出しているんだから、ますます戦争が激化していきそうな雰囲気を感じて怖い。

 

捕まえたイスカに興味津々なアリスが、ひとりの女の子してて可愛いと思いますが。

敵の作戦で混乱した現場において、指揮を取ったりする王女としての顔の方が好みではありますかね。

 

捕虜の身から脱したイスカが、「今回だけ」と言って脱獄囚と戦う事になった燐に助力してるのが良いですねー。

こういう、敵組織が一時手を組む描写とか大好きです。

超越のサリンジャー。撃退こそされたものの手札はまだ残してみたいでしたが。最後、予想外の相手と対面してたっぽいしなぁ。

 

使徒聖ですら曲者揃いなんですから、トップの天帝が負けてるはずないんですよね。いったいどんなキャラなのか、楽しみな様な怖いような。

楽しみで言えば、イスカが助けて地位をはく奪されるきっかけとなった少女が思ったよりも大物だったというか。彼女が抱いていた決意とか、最後の台詞とか、気になる情報が増えた感じですねぇ。

描写少ないけど、なんかこのシリーズの推しになりそうな気配がする……。