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そっか 友達が欲しいのは

さびしいからだ

 

略称「もし恋」。

みかみてれん先生原作で描かれる、「恋が見える」女の子の話です。

恋をしていると、その人から相手に向けて矢印が見えるのですが、それが作中ではピンク色で表現されてます。

電子版で購入したのですが、単行本の方でも同様の処理がされているんじゃなかったかな。校正大変そう……ってちょっと思ってしまった。

 

自分の矢印は見えず、見えている事で得したことは無い。

誰かの好きな人の話をしてしまったり。矢印だけで判断したら失敗したり。

変わったものが見えてしまう為、それに振り回されてしまっているのが伝わってくる。

恋愛絡みのトラウマを積み重ねた結果として、環境を変えるべく、全寮制の女子高へと進学した鳴。

 

誰も知らない場所に来たつもりだったが、かつての友人・白雪紗世に出会ってしまい。

さらに紗世からは鳴に向けて、矢印が向いていた。

おまけに、周囲が女子だけなら、恋愛トラブルも減るのでは……と思ったようですが、意外と女子→女子の矢印が多く。

どうあっても逃れられないんだな……と言う状況で。初対面の筈のクラスメイト、深津りんなからも鳴への矢印が向いていて。

 

おまけにその3人が寮では同室だっていうんだから、もう……。

鳴のメンタル的には大変そうですが、シチュエーションとしてはとても美味しいと思います。みていて楽しい。

片方だけ2段ベッドで3人部屋なんですねー。両方2段ベッドだったら転校生が来て三つ巴とかになってそれはそれで楽しかったと思いますが。

 

超低血圧で起きたり起きなかったりな鳴、よく寮生活が許されたな……。

「よくあるんだよね 朝死んでること」じゃないよ……。

紗世と同室だっていうのはその辺りの配慮もあったんだろうか。

小学校が同じ、だけじゃそこまでは分からないか。

 

ワイワイと交流しつつ、恋愛感情によってすれ違ったり、仲直りして。1巻時点では、他の恋人関係とかも明示されませんし、説明回かなー。

アイドルとのツーショット(しかも投稿では「恩人」と呼ばれてる)があったり、生徒会長に興味を持たれていたり、とこれから面白くなりそうなネタは巻かれているので続きに期待。

巻末の紗世編/りんな編に分けて、寮初日と寮での暮らし4コマが乗っていたのも楽しくて良かったですね。朝の準備時間で幸福感じてる紗世が可愛くて好きです。