「勝ち得たものは素材じゃない。なんで気づかなかったんだろうね。永遠は、ずっとそこにあったんだ」
「寝て。お願い。休んで。生きて」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
最前線級のモンスターが、冒険者たちの拠点に襲いかかる大規模イベント。
1回目も善戦はしたものの、ボスを撃退することができず。守護神が力を振るうことで辛くも生き延び……けれど、それによって神様の力で維持されていた、守護結界などが消失。
デスゲームの過酷さが増していく結末になってしまったようです。
ラストワンは今度こそ、悲劇を回避するべく情報を出していって。彼女の働きは本当に、多くの人を救っている事でしょう。
ほとんどの人が、何が起きているか分かっていない状況で、即座に救援を出す体制を作れたのは、ラストワンの言葉を信じて動いてくれる人が居たからですし。
その後も、モンスターの襲撃に備えて職連を筆頭にプレイヤーが奮闘していて楽しかったです。
「文化祭」と称して、職連内部で対策のための「部活動」を結成して。
各々が欲望に忠実に楽しそうに準備している様子や、実際のイベントで生き生きと成果を発揮している場面は、中々に笑えました。
採集委員会として活動しまくっていたラストワンが、永遠になろうとしたり一時的狂気発症してたりもしましたが。
発想がぶっ飛んだレールガンとか、火力を積みまくったせいで、斉射1回で半壊する船とか、他の部活も相当でしたよね???
とは言え、この「文化祭」ではしゃぎすぎて。これまでの行いも重なって、ラストワンの抱えている事情について、主要なメンバーに明かされることに。
その結果として、攻略組が悩みを得てペースダウンするとかの事態が引き起こされたり。
生き急ぐ彼女を心配する余り、監視が厳しくなったりとするわけですが。
その程度で止まるんだったらラストワンなんて名乗ってない、という彼女の決意というか。
狂気の深さを見誤っていたかなぁという終盤の展開には驚きました。
後書きによれば、衝撃的だった三災編が書籍版の書き下ろしで、これ以降の展開はWEBから違ってくるそうで。時間見つけてWEB版と比較してみたいなぁ(なお積読の山が控えている模様)。