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「やあ、ジミコ。時の彼方まで会いに来たよ」

「思い出したの?」

「忘れるわけないじゃん」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

ラスボスと思われたウルマティアを相手取り、命を賭けて戦い、燃え尽きたラストワン。

しかし、彼女はリグリの手引きによって再び生還し……地球を滅ぼしたという少女、遠野朝日に出会う。

そこでラストワンは、この歪な世界に隠されていた事情を聞いて。

方針を転換して、神々と再度対峙したり譲歩交換を始めたりしていくわけですが。

 

独自要素のSF設定が、面白いとは思うんですが。

デスゲーム風だけど大規模イベントを「文化祭」と称して乗り切る、とか。ゲーム廃人たちの狂気的なノリの方が好きだったなぁ。

でも、彼女を2週目に引き込んだ謎の存在の事とか、神々の設定の事とか、そういう部分をしっかり詰めて描写してくれたのは信頼できる感じで良かった。

 

この世界の神々と情報交換して、カームコールとウルマティアの間でラグナロク開始したのには笑いましたが。

事情を知らないプレイヤー達が、余波で巻き起こる災害に対処しまくっててんやわんやしてる図は、一端を見ただけでも楽しかったし。

……対応に追われる面々は、そりゃ大変だったことでしょうけど。

思わせぶりな言動をしていた相手の秘密を解き明かしに行ったり(ゲーマーらしくバトルが発生)、黒幕を叩きのめしにパワープレイを実行する羽目になったり、彼女達らしい最終巻だったのではないでしょうか。