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「手が届かなかったってのは、引きずるもんさねえ」
『――そうだな』
向こうにも、そういうものがあるのか。だったら、
「やろうさ。――ちと、今度こそ手を伸ばせるように」


ネルトリンゲンの様子も少しえがかれていますが・・・
長岡夫人、超自爆する気満々ですね。丑の刻参りに行くといわれても信じられそうな格好でしたが。
腹にも頭にも爆弾巻いているとか、結構デンジャー。

関東解放。
鈴がどんどん武蔵の操艦技術向上していっているんですが。
順調に武蔵内での重要度が上がっていくなぁ。さすが、唯一の良心枠。
喜美は喜美で、呼吸や踊りと合わせて艦隊の回避運動を行うとか。
本当に真面目に武術やっていたら、他国の総長クラスになっていたりするんじゃないだろうか。
少なくとも、二代相手には、勝ったりしているわけだしなぁ。

「おい、武蔵総長」
(略)
「――海を見せてくれ。里見に通じる海を、だ。」


里見がかかわるという事で、義頼に助けられた武蔵勢としては色々思う所もあるようで。
まぁ、関東解放に参加して、それとは別にはっちゃけてた立花夫妻とかもいますが。
あの夫婦、なんかイチャイチャしながら、艦隊撃破したり、敵撃破したり軽く無双しているんですが。
ネルトリンゲン組のはずの武蔵勢も、結構本気で楽しんでませんかって勢いで突撃かましてましたね……。

羽柴の若い世代。
長岡夫人を助けたいと願う、長太少年だったり。
可児と同世代の連中だったりも、慶長の役の再現で結構頑張ったりしていますが。
襲名しているだけあって、妥協をしていないんだよなぁ、と。
小田原でも活躍した可児が長太誘拐作戦を実行している二代と相対したり、人狼種族である糟屋がネイトの前にたったりと、少しずつ状況は進んでいきます。
そうやって、歴史再現が進んでいっているので、これまでは武蔵が先を行く他国を追いかけていくことが多かったですけど、長岡少年を含め、年下の世代が出てきてるんですよね。
武蔵の主力が先輩として、他国の後輩と戦う。
敵が成長していく様も、先輩として戦う場合の安定感も中々良いものです。

しかし、人狼女王は、想像以上にチートだったといいますか。
流体砲の直撃喰らっても死なないで、むしろパワーアップして反撃するとかどういうことですか。
アレと戦うことになった糟屋たちは大変だなぁ、というか……。
中指デコピンの音が、大砲みたいな音とか表現されてますが、おいおい……。

表紙の直政は、関東解放組でしたが。
そこで発見した武神に、因縁をみつける。
里見、第三特務の武神「信」。そのパーツが朱雀のものではないか、と。
あちこちで、縁が結びついて、つながっていくから、面白いですよね。

個人的にツボだったのはうどんの宿命回避の為に会計補佐がとった作戦「さらに公金着服」。
……っておい。累積分の罪の換算が必要だとかで、とりあえず翌日に持ち越ししたとか。
なにやってるんだか。これ、回避できる目あるのかなぁ……。