●画:『歴史って何? って話よね。そんなのは、簡単よ』
義:『簡単?』
(略)
●画:『アンタが生きてて良かったと思えるなら、アンタの後にできる歴史は、アンタにとって良い歴史よ。だからもし、アンタに生かされて良かったと思える人がいるなら、それはあんたの歴史が間違ってなかったっていう事』
関東解放クライマックス。
ネルトリンゲンに向かった武蔵と、関東に残った面々。
戦いはそれぞれの場所で続いていくわけですが。
前回の引きもありますし、直政の武神対決と、義康の戦闘が開始。
関東解放の方が、とりあえず先に決着がつきますねー。
「――彼のした事が、私を、ここに連れてきてくれたのさ」
「――私が、ここから先に、連れて行く」
「私達は、ここで、それを見ていよう。私たちがつけた道の、この場所で」
「私達がここで見ているから、安心するといい」
亡国である、北条。
後を託して退場していく彼らの起こした行動には震えた。
地の文もあるんですが、台詞だけ拾っているので、アレですが。
義康と北条の会話。退場していく人たちも、本当に格好いいから、このシリーズはたまりませんね。
第七十章の義康と、生き残っていた里見の第三特務との会話。
それに巻き込まれて、仕事が増えている大久保と副会長のやり取りとかが笑えた。
大久保、上司がウォーモンガーだったり、武蔵に馴染んだ外道だったりすると大変だよね……。
でもそういうのを経て成長したら、きっと君もあぁいう外道になってしまうんだろうなぁ。
正純も武蔵に鳴れていなかった初期のころはまだ、行き倒れこそしているもののわりと常識枠だったのに。
最近じゃナチュラルに大久保こき使うようになって。……ウォーモンガーなのは当時からなんで何とも言えませんが。
ネルトリンゲンでは、なんか傀儡人生楽しんでいるマティアスがヒャッハーしてたり、巴御前がわりと前線で因縁ある相手とガチバトルしてたり。うん、平常運転ですね。
途中、長岡夫人が唱えた「歴史再現」について。
端的にまとめれば、昔より厳しくなっているだろう、という事ですが。
それに関係している場所が、京である、と。
京は結構重要な場所であるとは思っていましたが、ここでまた別の顔が出てきましたね。
そろそろ東に本格的な出番があったりするんだろうか。
出番少ないのに、なんかどんどんミリアムと距離縮んでないか、と出てくるたびに思うんですがね。
新キャラのくせして、長岡少年がなんか無事に嫁確保してました。
傀儡皇帝マティアスの持つ大罪武装を二代が分捕ったりと、戦果もあり。
作者コメントによれば「次巻から、怒涛のクライマックスに向けて新たに物語が動き始めます!」だそうで。
まぁ、うん……7巻全体通して、小田原征伐の翌日とかそんな感じだろ……?
密度濃いのに、全く時間進んでませんからね。
夏休みが少し前から、どうなるのかと取りざたされてますが。さて、これからどう動いていくものやら。