「これで余計に遠征選抜通るしかなくなっただろ?
メガネくん」
これで順位が確定することになるB級ランク戦最終戦、中位夜の部。
香取隊VS奈須隊VS諏訪隊の三つ巴で各隊一人落ちたところ。
それぞれに譲れない想いが合って戦っていますが……やはり注目は、ボーダーでトップクラスにギクシャクしてそうな香取隊。
エースの香取と若村が言い合いするのはいつもの事ですが、今回は香取が折れて若村の指示に従う形に。それで、いつもの調子が出ずに他の隊員からも様子がおかしいと思われてましたけど。
うう~ん流石指揮3(BBF)というか。いや、他の隊員とかの頭の巡りが良すぎるだけで、年相応な感じだと思いますけどね、ホント。
……でも指揮3で言えば射手1位の出水もそうなんですよね。でも彼は実戦経験あるからか、大規模侵攻の時は3バカでちゃんと打ち合わせしてたからな……。
若村は試合中ですら「上位はどうなった」とか考えていて、集中しきれてないのも良くなかったと思います。彼、考えすぎるんですよね。
ガチガチの理論型で、その殻を破れれば上に行けるんじゃないかと思いますがどうなるやら。
ランク戦、なんだったらページごとコマごとに語れそうなくらいネタが細かいんですよね。
諏訪がベイルアウト直前に射撃で堤を逃がす手助けしてたり。奈須さんも想定外の時代に、弾を残していく気概があるし。
主人公たちがいないのにこんなに熱いって凄い。
そして、ガロプラとの再接触と交渉があって、ひとまずは穏当な感じになりそうでしたが。
陽太郎のことやボーダーの抱えていた事情とかがまた一つ明らかに。いやいや、雷神丸のことも含めてマジか。こんな重大な伏線が23巻まで隠されていたとか。
いや、これまでの積み重ねがあったからこそ、理解しやすくなっているんですけどね。
そう言う意味では、この次に行われる遠征選抜試験もそうで、ランク戦で各隊の事情とかを察しやすくした上で行われるからこそ、分かりやすい。
ランク戦でも接点のなかった漆間や、登場してないA級の顔見せなんかもあって、まだまだ面白くなりそうです。
チームごとの絆とかそういうものを見せて来てからの、隊員シャッフルは新鮮で凄い楽しみですね。
二宮が全く自重せずに東さんと千佳を持って行って悪目立ちしたからアレですけど。
古寺もしれっと木虎とってA級2人態勢にしてるのがズルい。歌川も空閑持って行ったしな……。
隊員選抜時の臨時隊長たち、胸中触れられた部分と触れられてない部分あるので、選抜試験の中で明かされていくのを期待したい。なんで諏訪さんが香取とったのか、とか。
巻末おまけの、臨時隊長のアンケート公開も楽しくていいですね。
行きたくない隊員選んでないのも居て個性が出てる。面白さ重点の王子とか、麻雀要員を盛り込もうとしてる諏訪とか。
若村くん、隊員にコミュ力を求めてるけど、自分のも磨こうね……行きたくない人の理由が「見下されている気がする」って言うのも、自信のなさが現れてて辛い(絶対選抜試験で曇るので)。
まだ名前しか出てない、真木や草壁が「いきたくない理由」の方に選ばれてて、ますますどんなキャラか気になりました。続き楽しみ。