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「彼女であればしくじってはいないでしょう」

「ほう。あれをずいぶんと評価しているのだな」

「それはそうでしょう。今までずっと停滞していたこの世界に、荒波を起こした方ですからな」

 

鬼君と吸血っ子とメラを連れて神話級の魔物を狩ってる白。

システム破壊の前段階として、エネルギーため込んでる存在の排除に乗り出したそうで。ついでに吸血っ子たちのレベル上げもしてて無駄がない。

……いや、完全にロスをなくそうとしたら白が単独で狩った方がいいみたいですけど、多少は誤差として許容してるとか。

 

かつて大迷宮でマザーや龍種の力を見て「よく人類滅んでないな」と思ってましたが。

なんでも、力をつけ過ぎた魔物が暴れると簡単に人類が滅亡してしまうから、一定以上の強さになると人里から離れるようにプログラムされているとか。Dの遊び心が見える……。

あと、問題児ばっかり集めた十軍の管理方法「A.ボコって言うこと聞かせます。こういうのは最初が肝心なんだよ」という白ちゃんの方法論に笑った。

君のパワーで言うこと聞かせた上、レベリングされたらそりゃあんな兵隊が出来上がりますわ……。

 

今回は、Sシリーズの裏側で魔王陣営……というか白がどう動いていたのかを描く話がメイン。

戦争に乗じたシステム干渉に失敗し、次なる勇者が転生者の中から選ばれてしまったため、計画の修正をしつつ色々と動いていた模様。

白たちだけじゃなくて、ポティマスの魔手まで伸びていたようですからアナレイト王国は散々ですね……。合掌。

 

白が有能で万能過ぎるけど、オーバーワークで手が回り切ってないようで。

でも基本スペック高いから国家を混乱させるくらいはやってのけるんだよなぁ……。

いくつも工作を行って、経過観察をした上で白はついにシステムへの本格的な干渉を開始。

いや、戦争前から色々やってたようですけど勇者剥奪には失敗したので、本体が乗り込んで対処する事を決めて……システム側から容赦ない反撃来たのには吹いた。