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「一緒にいたいって願って、そのために行動するなら多分それは叶うよ。魔術ってそういう力だから」

(略)

「アイン様がそう言ってた」

 

魔術学院の最高学年になったアイン。

当然後輩が出来て、チューターみたいな事もしているようで。メイリアが中々いい性格してて好きです。

ルイゼが冒険者登録ができる年齢になり、アイン達も依頼達成の為に手を貸したりしていましたが。

 

あからさまに変な依頼を回避するリスク管理精神はいいですね。……向こうから突っ込んできて、結局は受ける事になってましたが。膝から崩れ落ちそうになってるアインが面白くて良かった。

 

この作品、結構テンポ良いんですよね。学院に通える5年間も瞬く間に過ぎてますし。

序盤は後輩だったメイリアが、2巻終盤ではもう卒業する時期になってますし。必要なイベントを書いたら、他の時間は結構バンバン飛ばしてる感じがする。

 

卒業したと思ったら、在学時に得た伝手を使って商品開発して商会作って、精力的に活動していますし。

新しい理論を考えて論文を発表して魔術の発展にも寄与してますし、魔術とそれ以外の技術を組み合わせた馬車の開発とかもして。他にも実家のある街に研究所作ったり、本当にあちこち手を出してます。

縁を結んで、知恵と力が増すことによって、出来る事がどんどん増えていく様子を見ているのは楽しいです。

 

商会の活動途中で、かつて旅の道中で出会った少年と再会して、彼の家族に新しい道を示したりもしてましたね。

「魔術の才能がある」だけで放り出さず、家族の形を崩さないよう提案してくれるアインは優しい。

 

書き下ろし章の「EX:輝ける道」では、アインが魔術の才能に気付いた少女テッサが先輩になってましたしね……。「輝ける道」は眼鏡ユーザーとしてはウェンに共感できるエピソードでした。眼鏡ないとマジに視界ぼやけますからね……。