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「……さてな。今終わらせに来たことに縁だのと言われても、困惑するよ」

 

シリーズ最終巻。

里帰りが妨害されることは無く、スラヴァ達は旧交を温めることとなります。

まぁ、当然の様にスラヴァとチェスターが拳を交わすことになったりしてましたけど。この二人は本当に仲がいいなぁ……。

 

スラヴァ自身は見る事がなかった「スラヴァの死後のチェスター」について、シェリルやアルマから語られたのも良かったですね。

バチバチやってた相手が死んで、大分意気消沈していたとかで。1巻でも「失われた色が戻ってくる」とか思ってたの、本当だったんだなぁとしみじみ。

 

そうやって自分たちの原点を確かめて、「明鏡止水」の心を確かなものとして。

最後の決戦に赴いていましたが。ガルトの存在が、スラヴァから見て武術家ではなく怪物だそうで。

この作品の武術家は、大体が格好良い生き様を貫いていたので、やっぱりガルトの薄っぺらさは意図したものだったんだなーと納得はした。

 

スラヴァがうじうじと悩むことなく、しっかりと一人を選んだのは偉い。もっとも、寿命が長い種族でもあるし、気も長そうというか。それだけで諦めるような娘たちでもなかったですけどね。

厄介事の種が消えて、これから楽しい日常(彼らからすれば修行と戦いの日々)が待ってるんだろうなと思える終わりかただったのは良かったです。