「ざまあみろこの馬鹿ども。……ちゃんと、宣言通りやってやったぞ!」
シリーズ最終巻。
悠と快晴は、それぞれ主将として部を引っ張ろうとしていた。
剣道から一度離れた悠の方が、実績を上げた事も合わさって、新入部員に恵まれて良好な関係を築いていたのが良かったですねぇ。成長を感じる。
一方で、「常勝」と謳われた快晴たちの方が腐っているのは意外ではありました。
顧問が変わったりと体制が切り替わった時に、波を乗り越えられずにしばらく足踏みをする羽目になっていたようで。
かつては挑まれる側だった彼らが、今度は悠達に挑むという構図は中々に熱かったです。
黒瀬と城崎が男同士でバチバチやりあってたのとかも良かった。
そして、悠を取り合う吹雪と史織の女のバトル。
お互い火花を散らしながら、近づいてくる他の女子をけん制したりしてたそうで。女の子怖い。ちっひがそれに関して憤りながら涙したのも、彼女らしくて良かったかな。
なあなあで済ませることなく、答えをしっかりと出したのはプラスですが。個人的にはもう一人のヒロインの方が好きだったので、そこは残念ではある。
未だ折れてないみたいだし、頑張ってほしいような気はするが、さて。
まぁ、全体を通して熱い剣道ものと言う軸はしっかり通っていて、主題が明確なので読みやすくはありましたね。
剣道、やったこと無いので結局最後まで試合パートの動きは良くわかりませんでしたが……まぁ、そんな感性の人でも楽しめたということで一つ。