「知ることは、大切です。敵を知らなければ、対応できない。倒すためにも知識を得なくてはならない」
(略)
「ですが、それを受容してはならないのです。理解してはならない。納得してはいけない。魔物とは、きっとそういうものなのです」
前回、からくも撃退した魔物ストリゴイ。
いくつもある身代わりの一つをつぶしただけで、本体は逃げ延びていて……けれど、ストリゴイは屈辱を忘れなかった。
影法師を大量に動かし、アスヴァール全土で騒動を巻き起こすことにして。
これはギネヴィア派もアルトリウス派も。島も本土も。関係なくアスヴァール全域で人を襲ってます。
既に蘇った死者たちとの戦争によって上層部の人員が削られているのに、二派閥の争い以外でもこうして民草に被害が出ていると、今後国としての体裁整えるのも大変なんじゃないかと心配してしまう。
これ本当にどう決着つけるんだろう。今は、戦時中だし都度成果を挙げてくる「竜殺しの英雄」ことティグルが居るから、バランスを取れていますけど。
旗印がブリューヌに帰国した後が大変そうだよなぁ。そう考えると、リネットがティグルと婚約しようとするのも頷ける。
作中でも語られていたように、政治的な意味のほかに彼女個人の思いもあるようでしたけどね。
ティグル達は影法師への対策を取りつつ、根本的な解決策としてストリゴイの打倒を目指して。
道中、ティグルとリムはそれぞれ精霊に再会して、助言を貰ったりしていましたけど。リムの方の情報量が少なくて、悩ましい。巫女の血脈、ねぇ。順調に考えるなら王家の事なんでしょうけど、さて。
時を同じくして、円卓の騎士の二人がこちら側に来ていたのは行幸でした。あの戦力が無かったら、流石に厳しかったでしょう。
魔物が大々的に行動を起こしたことによって、ヴァレンティナの胸中にも変化があったり。
ストリゴイ対策の為に、一時的に共闘できないかとアルトリウスに使者を送ることになったりと色々と動いています。
しかしまぁ、アルトリウスの思惑も本当に分かりませんよね……なんで最後、あぁなるんだ。続きが読みたい。