「裏社会(ウラ)で悪事(わるさ)かますと」
「忍者が来襲(く)る」
タイトル通り、裏社会に生きる忍者と極道がそれぞれの生き様を懸けて命懸けのバトルをする話……ではあるんですが。
冒頭引用した台詞の様に、台詞に独特のルビが振られていたり。首を断ち切られてもしばらくは会話が出来たりと、独特の世界観を作り上げている作品でもあります。
極道側ですら「銃を構えた相手よりも素早く銃を抜いて撃つ」とか、「弾丸すら斬って落とす居合」みたいな鍛え上げた能力を持ってますが。
忍者側はそれを素手で音速超えた攻撃放って首ぶった切って勝つ! みたいな。現代異能バトル的な味を感じる。
悪事を働く極道を、同じく闇の技で討つ忍者という構図が基本ですが。
極道側からすれば自分の仲間を殺された怒りがあるようですが。普通に市民殺したり薬漬けにしたりしてるから、自業自得なんだよなぁ……。
とはいえ、一方的にやられてくれるはずもなく。対抗策を作り上げて、忍者を殺す実績まで上げてくるんだから恐ろしい。
本作の主人公は、家族を極道に殺されたことがトラウマになって笑えなくなった忍者の少年、忍者(しのは)。
そして、彼と出会い同じアニメシリーズを好むことから親しくなった、極道組織の裏組長である極道(きわみ)。
お互いの素性には気付いていない二人の交流はハラハラしますし、気づいた時に熾きるだろう争いを思うと今から怖い。