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「ハルトがいない今だからこそ、私達も一緒に戦ってこの窮地を乗り越える必要があるんです。ここでまもられてしまったら、私はきっとこの先もずっとハルトに守られ続けるだけの存在になってしまうから……。守られるだけの存在じゃないって、示したいんです。自分が弱いせいで、ハルトに距離を置かれたくないから!」

 

リーゼロッテを助けにリオとアイシアという最高戦力が離脱していて。

実際、覚醒した勇者を相手にするにはそれぐらいは必要でしたが。

その隙を逃さず、リオに有効そうな人質を確保しようとレイスが動いて。

いやぁ、復讐されるような行状積み重ねてる団長の敵討ちに動く傭兵団とか、片腹痛いものがある。因果応報だよ……。

 

レヴァナントを大量に投下して混乱を招き、魔剣で武装した傭兵団が攻める、と。

作戦としては効果的ですよね……襲撃場所がリオ達に好意的な人が多い、ガルアーク王都だったのは幸いでした。

セリアや精霊の民3人とか、個々の戦力だったら搦めとられていた可能性が高かったですよね。

騎士の助力もあったし、彼女達も守られてばかりの現状を良しとせず戦う気概を示してくれたのは格好良かった。

 

美春も守られてるばかりじゃなかったのはいいですね。

戦闘能力は低いけど魔力量が多いというのを活かした、いい仕事をしていたと思う。

沙月さんもキャラが好きなので活躍してほしくはあるけど、聖女の一件で覚醒した勇者のヤバさを実感したので、大人しくして頂いている方が安心できる気はする。

 

とは言え、色々危ない場面もありましたよねぇ。回収されたルシウスの魔剣をつかった攻撃で負傷者は出るし、精霊の顕現っていう手札を切らされましたし。

危ない所で駆けつけてくれたゴウキさん、挿絵になるのも納得の活躍。そもそもサブタイトルの「風の太刀」からしてこの人でしたからね……。

 

今回の襲撃を切っ掛けに、名誉騎士の粗探しをしたい貴族から、リオの屋敷が重点的に狙われたところを追及されそうですし。

まぁ、貴族の問題については国王陛下がリオ達よりなので、そこまで心配はしてませんけど。

 

それよりも問題は、ロダニア陥落を目指してレイスが手を打とうとしてるのと、聖女の方が侵攻を始めようとしてる所なんですよねぇ。

片方だけでも面倒そうなのに、同時に来そうなのがヤバい。
次回のサブタイトル的には、聖女側の方が先にメインを張りそうですが。レイス放置していい理由にはならないんだよなぁ……。