「騎士キズメル。そなたは、これまでリュースラの民もカレス・オーの民も一度として手にしたことのない力をすでに得ている」
こちら「紅き焦熱のラプソディ」上巻となっております。
扉にしっかり書かれていたんですが見逃してて、途中からあれ? これ1巻で終わらないな??? ってなってました。
まぁ、実際新しい改装の状況を描きつつ、連続クエストのキズメル関連のエピソードを盛り込むとどんどん情報量が増えて行って、ページ数も相応に必要になるのは分かる。
第七層は常夏の環境で、ビーチがあるのもここだそうですけど。
そこに立ち入るためには、カジノでしか手に入らない入場パスが必要で。
ベータテスターの五割が脱落したという、破壊的な魅力を持つカジノ。キリトもかつては散財していったようですし。アスナが堅実なルートを選ぼうとしたところに、囁いて欲望を刺激するキリトのあくどさよ……。
まぁ先行していた攻略組や馴染みの情報屋アルゴも、カジノがある街ウォルプータに来ていて。
さらにそこで、怪しげな企みが蠢いているとなれば、その選択も間違っていなかったでしょう。
PK集団にクエストの妨害を受けたため、疑心暗鬼状態に陥ってる感じもしますけど、一度でも死んだら終わりの状態ですから、安全マージンを取って悪いことは無いでしょう。
モンスターバトルという、モンスター同士を戦わせてどちらが勝つかを決めるギャンブル。
2つの攻略ギルドは怪しげな「虎の巻」を頼りに連勝を続けて、気が大きくなってましたけど。
キリト達はアルゴの受けたクエストから、何がしかの裏工作が働いている事を知って。
それを暴く手伝いをすることになって、その過程で自分たちの秘鍵クエストも進めていましたが。
クエストの依頼主は悪い子じゃなくても何か事情を隠してそうだし。タイミング悪くキズメルが捕まってしまう状態になったりしてたし、上手くいきませんね……。
まぁ、囚われのキズメルを救出したり、今後の作戦を練ったりして絆を再確認してた場面は良かったです。あと、相変わらず自然にイチャイチャしてるキリトとアスナも良いですね……好き。