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友情は永遠に続かなければいけないものではないし、終わってしまったからと言って偽物になるわけじゃない。

俺にとって、ヒナと過ごした時間はとても大事なもので、楽しいものだった。

その価値は、俺がどういう在り方を選ぼうとも変わらない。

 

結朱の抱えていた三角関係の問題は、ひとまず区切りをつけたけど。

交友関係が即座に戻るわけではなくて。下手に突かれないために、偽物カップル関係を継続する事に。

本当に付き合うことになった、と表向きは説明しているそうですが。……偽装カップルの割にはいちゃついてるんだよなぁ。

建前をすっ飛ばして、嘘を本当にしちゃっても上手くいきそうな気配はする。

 

そして今回は、近くに迫った文化祭について。

クラスの準備は順調なため、遅れている部活のサポートをしてもらえないか、と相談されて。

大和と結朱がバスケ部の演劇に駆り出されることに。よくよく縁がありますね、というか。

そこで、大和が昔親しくしていた女子が登場して、結朱がモヤモヤしてるのが可愛かったです。

 

ヒナという少女は人見知りだったところ、昔の陽キャ頑張っていた頃の大和と縁が出来て。背中を押してもらって、変わることが出来た。

でも、彼がキャラを切り替えた時に縁が切れてしまって、そのままずるずると来てしまい……今では別の居場所を見つけて、言葉を交わすこともなくなっていた。

 

ただ、以前培った思い出まで損なわれたわけじゃなくて。相手の事を理解してる態度が垣間見えて、ますます結朱がもどかしい想いをすることになっていましたが。

思う所があっても、やり残したことがあるんじゃないの、と言ってくれるのはありがたいというか。損をする性格だなぁ、とは思いました。幸せになってほしい。

文化祭というイベントを通して、それぞれが少しずつ前に進んだ感じがするのはいいですね。

ヒナと大和は、かつて言えなかったことを伝えあってましたし。ちゃんと結朱のところに戻って、彼女に贈り物をしていた大和は偉い。彼氏力上がってるよ。いやもうほんとに、そのまま付き合ってしまえばいいのに。