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「“挑戦者はいつも笑われる。それは挑戦者の仕事の一つでもある”」

「……なに、ソレ?」

「やっとやる気がでてきたってことだよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて再読。

あらすじ見たら「小槙は祥に誘われ、灰火秋島なる謎めいた火山島へ」とか書かれてましたが……確かに祥は小槙誘ってましたけど、先約があるからってすげなく断ってたあないですか……。

祥は相変わらず高名な相手への挑戦を目的としていて、小槙の方は招待状が届いたため。

理由は異なるものの、同じ目的地・灰火秋(うたびし)島目指し大型客船うてなに乗り込んだ二人。

 

そこでは、チェスのチャンピオンと特別なコンピュータによる対局が行われる事になっていた。

そのコンピュータこそが、灰火秋島に住む一族が長年かけて作り上げた、ハイテク機器で。

果須田裕杜と言い、飛び抜けた存在ってのはあちこちにいるんですよね、この世界。果須田裕杜は突然変異みたいな扱いでしたけど。

 

招待状を貰った小槙は良い船室に止まってるし、対局も良い場所で眺める事が出来てましたが。祥の方は、忍び込んでいた工作員の破壊活動に鉢合わせてしまい、電気室で一夜を明かす羽目になったり、中々対照的な時間を過ごしてますね……。

 

「ルール・オブ・ザ・ルール」を経ても小槙はまだ何も分からないままで。祥も小槙に追いつけなかった思っていて。

どちらも足踏みしてる状態で、事件に巻き込まれていくんですよね。追い込まれた所で火がついてたのは良かった……というか中々熱かったですけど。

祥が変化していく世界を知りたいというあかりに、「一人で頑張る必要なんかない」と助言してる場面とか好き。