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「いいか……お前が迷宮書庫の意志なのかなんなのか、知らないが」宣言を下す。「俺は……俺達は必ず、この場所を解き明かす。全てだ」

 

1巻は、地下書庫について知って、隊を結成し実績を積みつつ、最後には他の隊も巻き込んだ大規模作戦を実施するという、一連の流れが描かれていましたが。

今回は連作短編形式と言いますか、章ごとに違う事件が起きて山あり谷ありを経た後、最後には守砂隊だからこそ訪れた試練に挑む、という展開でした。いや、どの事件も中々楽しかったですねぇ。

 

試験前でボチボチ活動頻度を落とそうか、と言う所に飛び込んできたレファレンス。

地下六階にあるという情報をもらい探しに行ったものの……書類上の本棚には収まっておらず。階層全てを探し回る羽目に。

ありますよね、本来とは違う場所に勝手に戻されるの。凄い困るんだよな……。今回の一件は、迷宮書庫ならではの理由も影響してはいましたが。予期せぬ時間泥棒に遭遇した守砂隊はお疲れ様でした。

 

三火、試験勉強を尊と一緒にやろうと思ったら、レファレンスで知り合った教授に教わっていて出遅れてたり、何かと残念な部分もありますが。

彼女の容姿・性格は実際のところ守砂の好みドンピシャみたいですしね。もうちょっと姉ぶる態度を抑えれば完璧みたいですが。早く付き合え、という気持ちともうしばらくそのままで楽しく観察させてほしいという気持ちが入り混じってる。

 

たまたま一緒に延滞書籍の回収業務になった時とか、凄く可愛く笑ってましたし、どちらかと言えば頑張ってほしい気持ちの方が強いかな?

イラスト的にはエスキュナも可愛いですけど、なんというかマスコット感が強い。ちなみに私が一番好きなのは思兼先輩なんですが……。パンケーキと格闘してるの微笑ましかったですね。

 

男子だけしか入れない隠し書庫の情報をこっそり共有してる、思春期男子のバカみたいなエピソードは笑えたし。

地図作成のために、階層を端から端まで踏破した守砂隊がイベントフラグを建てたというのも納得できる展開で良かったですね。探索委員の仕事、バイトみたいにしてる人も多いってことですから、これまで条件を達成したチームが居ないのも納得できるし。

障害に折れず、前に進む気概を示してくれたのは良かったです。今回も満喫しました。