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『無様なほどに足掻け。そして生き延びろ』

 
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで5月31日まで。

一領地の軍相手に夢想したアルディスたち。

ひとまず街を離れて、森の中に居を構えて。ネーレに双子を任せて、アルディスは一人王都に踏み込んで情報を集める事に。

最悪の場合は、国を捨てる事も考えている辺りは、根無し草の傭兵らしいと言いますか。不便が有ろうとも、双子を庇護してくれるのにはホッとしますね。

 

領軍が事情を隠匿しようとしたのもあって、指名手配されて逃亡生活とはなりませんでしたが。耳聡い人間はアルディスを確保して売り飛ばそうとする輩も居ましたが……相手が悪かったね、としか。

周辺で名前が知れ渡っていて、懸賞金がかかっているような魔物を討伐して、「敵対しても良い事無いぞ」と知らしめる作戦は中々効果的だったんではないでしょうか。

 

三大強魔と呼ばれている内、存在がハッキリしていた2体を討伐して懸賞金を貰って。

残りは判然としない噂だけで進んで手をだすつもりもなかったみたいですけど。その所在が、アルディスたちが居を構えた森の中となれば、向こうからやってくるのはある意味で当然だったというか。

その辺りも了承した上で撃退しきってるんだからお見事です。途中危ない場面もありましたけど、生き延びたから良し。父親の喪失を思い出して、危険でもアルディスの傍に遺体と願う双子が健気で良かったです。