「それで話を戻すんだけど、なんていうか俺は姫乃が羨ましいと思うよ」
今のバイト先である書店が近々移転する事が決まり、通勤にかかる時間が増えるため新しいバイトを探していた金欠大学生の斯波龍馬。彼は友人から「恋人代行」というアルバイトがあると聞き応募。
登録した直後に同じ大学に通う、柏木姫乃という少女からの指名を受けてデートする事に。友人には「恋愛に興味が無い」と意地を張りつつ、彼氏が欲しくてサービスに申し込んだりしちゃう姫乃、ふーみ先生のイラストも相まって可愛いですね。
恋人代行として相手を尊重しつつ、褒めるところは褒める龍馬は偉い。
姫乃がわりとチョロイのもありますけど、初回のデートからガンガン好感度稼いでますし。彼女の友人とばったり出くわした時も、そつなく躱して評価高かったですしね。
龍馬の魅力に気が付いているのは姫乃だけじゃなくて、書店バイトで接点が出来たJK愛羅からもアプローチされてますしねぇ……。
成績優秀ながら両親は仕事で忙しく、寂しさを感じていたとはいえお金出してお兄ちゃんになって、は中々に危ないチャレンジだぞ。龍馬が良い人で良かったね。まぁ、性格とか踏まえた上での提案ではあったようですけど。
姫乃と同じ大学だって言うのも運命的と言うか。まぁ、いずれはバレただろうけど、3回代行を経た後だったのは早かったのか遅かったのか。
あくまで「恋人代行」という業務での付き合いで、プライベートでの交流は断つべきと振る舞う龍馬も正しいけど、トラブルに発展しそうだからと話をしに行った姫乃は偉い。
……まぁ友人が、「恋人がいる」と口を滑らせたタイミングが悪かっただけで、彼女のせいではないしな。
業務中は、連絡先の交換などが禁じられているけれど。プライベートであったし、今後の相談のためという言い訳もあるために連絡先を交換して。順調に仲良くなってるのは、いい感じですね。
愛羅よりは姫乃を応援していきたい感じがしますけど。2巻の表紙を見るに、あたらしい代行相手がいそうなんだよなぁ。龍馬、そのうち刺されない? 大丈夫?