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「持って帰った自分の命。ただそこにあるだけで十分誇って良い。なにひとつ代わるもののない世界にひとつだけの、自分だけの勲章だ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで531日まで。

アルディスたちは、ひとまずセレス達を同行者に加えて共和国へ。

通常ならトリアに立ち寄るところ、アルディスたちが喧嘩を買った関係で素通りして、次の街にまで来たようです。

しかしまぁこの国、見ていて不愉快だなぁ。アルディス達も同様に不快に感じてたり、街中からもそれを変えようとする動きが見られたのは良かったですけど。

 

双子と言うだけで忌み嫌われる世界。髪色で迫害を受ける皇女。男尊女卑が激しすぎる国。

……この大陸、面倒な風習が多すぎるので誰かしらが破壊してくれないだろうか、と思ってしまうな。大体は意味のないモノですしね。

セレスの髪色に関していえば、「暴走」という実害が生じるので何とも言い難い部分はある。

 

女性を下に見る風習が強く根付いた国において、市長が女性を兵士として雇用する計画を提案して。

新人研修を行うことになって、護衛として傭兵を雇うことになったりして。それを潰そうとする輩までいて、面倒臭い状況にはなっておりました。

だからといって封印されていた魔獣を解き放つっていうのは、手段を選ばな過ぎでしょう。

 

他の勢力の思惑もあって、アルディスが有用な武器を獲得して、それでなんとか乗り切ってましたけど。

ネーレがその武器のことを知ってて、アルディスに向いてるといいつつ情報を伏せたのはなぁ。初手から使えてたら、もう少し被害が減ったかもと思わなくはない。

ただ、アルディス一人に負担がかかりすぎるのも良くないと思うので難しいし……新人は守り抜いたんだから、仕事を全うしてるのはお見事。

そして活躍によってアルディスにタイトルの「千剣の魔術師」という称号が与えられることになって。これから名前が広まっていく準備が、着々と進んでいるなーと言う感じです。