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「よろしい。よく聞け。これは出涸らしの誓約だ。帝国中の笑い者が見せる誓約だ。よく見ておけ」

 

紫の狼煙を挙げる変事。

以前あがった時には皇太子が亡くなるという凶報がもたらされたが、今回は一つの貴族家が潰えたものの、皇子は無事に、成果を上げた上で帰還して。

レオナルトの名声が高まる一方、表向きは無能を装っているアルノルトへの蔑視も強まって。

 

姉に求婚を続けているユルゲンみたいに、理解してくれる人も増えて来てくれてますし、レオの地位が高まるほどに兄の悪名がついて回るのも厳しいでしょうから、どこかで払拭できないものでしょうか。

……アルの評判が良くなると、今までみたいな暗躍が出来なくなるので、弱小勢力としては厳しいものがありますし、タイトル的にも継続はしていくんでしょうけど。

 

妹だろうと、実験の材料としかみていないザンドラは因果応報でもっと痛い目見て欲しいなぁとは正直思いましたね。

侍女や部下には、他言しようとしたら痛みが走る呪いで行動を縛っているようでしたけど。……首輪をつけてる割にぬるいな、とは思いました。

 

喋ろうとしたら即死レベルまで厳しくしたら、それこそ呪いを疑われるのである程度緩くする必要はあったんでしょうけど。

痛みに耐えられるヤツが居たら、情報筒抜けなのでは? と思ったら実際スパイ潜り込んでましたし……。

 

エルナの父親曰く、今回の帝位争いはおかしいというか。ザンドラとゴードンの振る舞いにおかしさを感じているそうで。……これ、帝位争いになんかヤバい副次効果が付随してませんかね。

アルとレオにその手の反動が見られないのは気になるというか……エリクも落ちついている方ですし、彼の策略によるものかな? どっちの陣営の情報もすぐに得られる配下を潜り込ませてるみたいですし、薬を盛って冷静さを失わせるとかは出来そう。

 

エルナが登場して以降、アルの幼少期のトラウマトークがセットでついてくる事もあって、イマイチ好きになれなかったんですが。

彼女がアルの剣であろうとする誓いが重くて、実際に実行してくれた姿勢を見ると手のひらひっくり返したくなりますね! 可愛い妹の護衛につけただけはあるというか。格好良かったです。

 

傷持ちの騎士たちを味方につけるべく演説をしたアルも、強かったですけど。決めるべき時に決めてくれるのは評価たかいですよ。

ただ、味方陣営で不和があるのは良くないので、なにかのタイミングでレオのメイドからも加点を貰うべきだとは思いますが。どうなるのやら。