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「でも私……これ以上ゆっくりしてたら、ちゃんと返事が出来るのはいつになるかわからないわよ……」

「別にいいよ、人生まだこれからだし。さすがにあと七十年くらいの間には答えがもらえるだろ」

 

WEB未読。BOOKWALKER読み放題で読了。期間限定タイトルで331日まで。

ナンパに付き纏われていた少女を、主人公が助けて。それで好意を持った少女の方が、同じ学校だったこともあって教室まで乗り込んでくることに。

その女の子は「猛毒の白雪姫」とか言う異名で呼ばれる、麗しくも刺々しい口調で知れ渡っていたけれど……その実、つい口調が強くなってしまうだけの善良な子で。

 

主人公が、過去の経験から相手の顔色とかから言いたい事を読み解く能力にたけていたので、コミュニケーションが成立。

「今日もひとりで寂しく下校かしら」「ああうん。いいぞ、一緒に帰るか」

……大体こんな感じで、かみ合ってないようでかみ合ってる会話を繰り広げていきます。変に相手の心境が読み取れて、そつない対応が出来てしまうから、自分の心情に疎いという設定はまぁそれっぽい理由付け出来てたのでは。

 

想いを自覚した後はガンガン行こうぜと攻めていくので、中々見ないタイプの主人公だなーとも思いました。

ガンガン行き過ぎて失敗したりもしてましたが、お互い好意の矢印はハッキリと相手を指示していて、素直に慣れていないだけなので早く付き合えと言いたくなるのは確か。

彼女の家族への挨拶も色々あって済ませてるし、一回踏み切ってしまったら、なんか電撃結婚までやりそうな雰囲気はある。

ふーみ先生のイラストはかわいいし、なんだかんだイチャついてるので甘めの作品読みたい人にはオススメ。