「『ゲームに本気になる』大いに結構だろ 何事も本気で取り組んだ方が楽しいに決まってる」
「そうそう本気で遊ぶから楽しいのさ というかプロゲーマーの俺はそれがお仕事なんですけど?」
墓守のウェザエモンに挑むため、隠しエリアにクエストを受注しに行った外道三人衆。
この三人、隙あらばお互いをからかいにかかるし、打てば響くやり取りが本当に見ていて楽しいんですよね。まぁやられたらやり返すタイプでもあるので、時に服従のポーズをとる羽目になるんですが……。
透けたキャラを見て仕様と思わず第一候補にバグを挙げてくるあたり、根っからのクソゲーマーだと再認識。
それでもゲームに本気になって手を組める、同じ方向を向ける同士でもあるんですよね。いやぁ熱いわぁ。
陽務家の濃い面々が描かれたり、バグゲー便秘で新規キャラと邂逅したり、伏線回もしっかり描かれてるのはグッド。
WEB原作でもクソゲー回結構好きなんですよね。クソゲーと呼ばれる理由もわかるし、それでもプレイする人が居るのも分かるし。サンラクが楽しそうなのが良い。……1話からフェアクソボコボコにしたりしてはいますが!
新しいバグ技に出くわしたとき「喰らってみよう」するサンラクとか、ウェザエモン戦で「ソレハ ヨクワカッテナイ」してるサンラクとか面白くて好きです。
なお、ウェザエモンの情報は「阿修羅会」が秘蔵していたわけですが。ペンシルゴン的につまらない組織になってしまったため、この機会に纏めて潰そうと決めて。拠点の情報を攻略組にリークする辺り容赦ないわぁ。
ウェザエモン戦で各々がフォローしあってるのも良いし、世界観が造り込まれた「神ゲー」を信頼し攻略の糸口をつかんでるのも好き。
第三形態まで生き延びた所で、コミック本編は終了。巻末描き下ろしSSは「クソゲーハンターの朝は早い」。プレミア価値のついたクソゲーという稀少アイテムを手に入れるため遠征に繰り出して、クソゲープレイヤーとバトルする羽目になる話。なんで?
エキスパンションパスの方は「ドラマツルギー・ミスティシズム〈上〉」を収録。
クトゥルフ神話TRPGを基にしたVRゲーを、サンラク達三人がプレイする話。取得上限まで技能値上げるの、許容してくれる卓だったらやるよね……わかるわかる。
尖ったキャラ作った相手の事を「恥ずかしくないんですかぁ???」って煽りあう三人はいつも通りで安心しますね。まぁどうせ出目腐ってたら値高くても失敗するし、基礎値でも案外成功するからなぁ。
硬梨菜先生の筆が乗った結果、エキスパンションパスの特典SSだけど上下分冊でーす! は剛毅すぎる。5巻も楽しみ。