「この星での 在り様を示せ」
アドミラリティ・コードが出現して、人類と霧のメンタルモデルたちに情報を伝達。
彼女は霧の艦隊に「人類を海洋から駆逐せよ」という指令こそ出したものの、それは彼女の思惑と言うわけでもなく。
意思があるように振る舞ってますけど、メンタルモデルたちと同じような存在というか、よりプログラム的なふるまいをしているみたいな感じでしょうか。
惑星時代を趣味レーション場所にしてる超存在の僕みたいですし、むべなるかな。
そんなアドミラリティ・コードが現れたかと思ったら、結局「戦争をしてもらう」とか言い始めるんだから、なんだろう満を持して登場した割には状況底まで変化しなそう……って気持ちになってしまったのは少し残念だった。
全世界の意識に発信したり、やってることの規模は大きいんですけどね。
闘争本能が不可分だから、それを制御してみせる必要がある。そして、そのための状況設定として戦争が相応しいって言うのはまぁ、分かります。
あと、コトノが総旗艦のメンタルモデルっぽく振る舞ってる理由も示されたっぽいのは良かったかなぁ。
巻末のエクストラエピソードで、過去のイオナがどんな生活をしていたのかが示されたのも面白かったですね。ユニークな部屋を作らされているのも笑ったし、そのあと同じ部屋に入ることになったタカオのリアクションも愉快だった。