ico_grade6_2h

「ククク……“陛下はより強い者の言葉を聞く”と言ったな、ガルフォードよ? であれば、我が言葉を絶対とするであろう」

 

エルフの国の王女であるシェラ。

彼女は自由を求めて国を出たものの……彼女を嫁に取ろうとしている兄が暴走。彼女を引き渡さなければ、戦争も辞さないとメッセージを送って来て。

冒険者協会会長のシルヴィが「困っている領主とボクからのクエスト」として、ディアブロに戦争を防いでほしいという依頼を持ってきて。

 

シェラを手放す選択はない、とディアブロはそれを受け入れて、色々と準備していましたが……。

前回、魔術協会側の先走った奴に罠を仕掛けられたみたいに、今回も裏側でいろんな思惑が蠢いていて。領主側の考えも分からないではないけど、主人公が(結果的に)利用されてばっかりなのは、面白くはないかなぁ。

 

まぁタダで使われるわけはなく、異世界の魔王ロールプレイを全うして、力でねじ伏せて相手に圧をかけてはいますけど。

エルフの尖兵を魔術で追い払ったのに王子は突っかかってきたし、それだけだと今後どんどん厳しくなっていきそうですね。

 

主人公はあくまで魔王ディアブロっぽく振る舞っているだけの、一般人。キャラを作っているからこそなんとか生きていけてる、逃げ癖のある子っぽいので、万事対策して何事も無く解決するようなキャラではないですから、設定に即してるとは思うんですが……もどかしさを感じます。

 

ポーション作成が出来るのを確かめたり、隷属の首輪の解除方法を学んだりしてましたが。求める素材が全て揃わなかったり、解呪方法は分かっても習熟が必要で即座には解決できなかったり。問題山積ですが、先だって進行してきた魔人と協力関係にありそうなキャラが最後に描写されてて、まーた落ち着かない日々を送ることになりそうですね。