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「本当に、食べ物のことだとヴェルは引かないよね」

「俺は食べ物のためなら、大貴族でも潰す覚悟がある」

 

WEB版とはエピソードの挿入タイミングが変わって来てますねー。

10巻で内紛を決着させて、後日談としてテイストの違う話を持ってくる構成は、一先ず状況が落ち着いたんだなと分かるので良い感じだと思いました。

自称・謎のコンサルタントしてる時のヴェルは生き生きしてて割と好きです。人数が多い時に同じセリフ(「川魚」)繰り返すのは、好みから外れる表現法ではありますけど。

 

ウナギを焼いたり、帝国内で前回の使節団でやってきた王侯貴族の隠し子が見つかってしまったり。その親子の対面を手伝う為、一時的に預かって教育を施す羽目になったり。

未来ではヴェルの嫁に送り込まれることになりそうだったりと、帝国編ただでは終わりませんねぇ……。

 

久方ぶりに領地に戻って来て。ヴェルが居ない間も、有能なローデリヒが居たことやエーリッヒが応援に派遣されていたこととかもあって、問題なく発展していた模様。

ヴェルが事前に土木魔法で工事を進めていたのが功を奏したのと、彼が演奏で成果をあげたのが伝わって来て、侮りがたい存在と思われたのも大きかった模様。

 

新産業を算出したりしてますし、彼自身が居ることで更に発展が加速するんですけどね。

さらに戦利品として、魔族の考古学者を帝国から連れ帰ってきたことで、領地の遺跡を効率的に捜索できるようになって、嫉妬するのも馬鹿馬鹿しく思えるくらいの発展速度だなぁと思いました。