「何より、俺は命を玩具にした覚えはない。好きで戻ってきたわけじゃないが、現実に俺はここにいる。生きている以上は、可能な限り生きる努力をするさ。自分から進んで死ぬつもりはねえよ」
ケリーに婦女暴行の容疑が掛けられて、警察から声を変えられることに。
とある会社の研究を担当している職員に近づき、機密を奪おうとしたそうですが。事前に何度も訪問して顔を売り、容姿に惹かれた女性社員と何度も写真を撮っていた、とか。
警察が捜査を始めた後、匿名でケリーの所在を密告する連絡が来たりだとか。
怪しいにも程がある案件で……もちろんケリーにも心当たりはなくて。
別のタイミングで妻だからとジャスミンも警察から事情を聴かされることになっていましたが……直後、上司のところまで乗り込んでいったのは彼女らしいですけどもと。
その時のジャスミンを指して「大陸間弾道ミサイル」と言うあたり、怪獣夫妻は相変わらずです。
先日リィ達が遭難した、彼女名義の星であった「ヴェロニカ」をリィに寄贈するって話もありましたが流石の思い切りの良さですよね。こういう、恩義に報いようとする態度好きです。
加えて言うと、まずは父親のアーサーのところに話を持って行ってましたが、彼がリィに直接伝えてくれ、という形でリィを尊重したのも気に入ってますね。彼らなりの絆を感じる。
現場で動いてるのは、黒幕の手駒ばっかりで基本的には小物なんですけれど。整形した馬鹿、誘拐に協力した阿呆と、弱みに付け込む黒幕と居て……どうしてわざわざ危険を招き入れるんだ、と頭を抱えたくはなりましたね。
それだけ復活者であるケリーの存在は大きいってことでしょうけど、目に見えた地雷だとどうして思えないのか。歳をとった権力者程おっかないものはないですな。