「あんた、どうしてもその悪い癖が直らないんだな。弱い者を見捨てられない」
「それは違うぞ。別に癖ってわけじゃない」
振り返って、リィは断言した。
「単なる趣味だ」
『ソフィアの正餐会』でリィが潜入して、釘を刺すことになったダグラス。
そんな彼が、まさかのサフノスクへ短期留学でやってきて……リィが偽名を使って入り込んでいたのを知ることに。通り名が多いことに驚いてるシーンは笑えました。
まさか「隣の女学院で起きた事件の調査をしていた」とか「その裏には狂気の老人がいた」とか伝えるわけにもいかず、説明ともいえない説明をすることになってましたが。
……そんな状態で、ダグラスの方がトラブルに遭遇する羽目に。
彼の故国から彼を誘拐しようとする怪しい輩が現れて。リィが居合わせた為に無事に済んでましたが。
翌日、何が起きているのかを話し合っているところに、今度はダグラスを毒殺しようとする女まで出てきて。
それらはダグラスの故郷、ダルチェフの秘匿された部隊による活動みたいですが。
それを察知した連邦の情報分析局まで動き始めることに。連邦大学にリィやルゥが居ることを知ってる上層部からはかなり苦い顔をされたみたいですけど、現場としては動かないわけにもいかず、人員が派遣されることに。
いやぁ、連邦大学って物騒なところですね。……普通はもっと安全なはずなんですけどね。『スペシャリストの誇り』の時と言い、何事にも例外はあるということで……。
ダグラスを守るためにリィ達が動いていましたが……。リィとファロット一族の警戒がある中で行動を起こす羽目になった秘密組織さんは、ご愁傷様です。合掌。
……まぁ、命令が出た以上組織としてはそうするしかないんでしょうけど、ダグラスを狙った理由があまりにもアレだからなぁ。雉も鳴かずば撃たれまい……。