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「わたしたちってなんて善良で、なんてお人好しの海賊なのかしら。呆れちゃうわ」

「今回ばかりはしょうがないだろう。人助けだ」

 

シェラが手芸部に協力して作成したキルト。

それは地域の作品展で好評を博し、セントラルでも展示されることになったとか。

手芸部の女子たちに声を掛けられてシェラは、珍しくリィを伴わずセントラルに赴いて、そこで他校の少女から声を掛けられた後……消息を絶った。

後日、その少女だけが亡くなって発見され、シェラの生存も危ぶまれることになってしまいますが。

 

リィはもちろん、シェラが死んでないのを確信していたものの手がかりは少なく。ルゥの占いを頼ったけれど、座して待てと言われることに。

『夜の展覧会』で知り合ったグレン警部が再登場して、良い活躍してくれたの良かったですね。絵の鑑定にリィを呼んだりしてましたし、柔軟な対応が出来る警部のこと結構好きです。

 

状況は停滞せず、シェラかもしれない少年を発見する事は叶いましたが。

彼は自分の事を「アルフォンス」であると言い、薬も服用していたためにリィの鼻をしても確信できない状態で。

 

おまけにアルフォンスの家は財産関連の問題を抱えていて……後継者に指名されたアルフォンスの14歳の誕生日に大々的に閉ざされていた金庫から遺書を取り出す、なんて催しまで行われてましたが、上手く潜り込んでる天使たちはお見事でした。

金庫には遺書以外のものまで納められていて、厄介だからと怪獣夫妻まで動いていましたけど……かつての切り札がここで化けて出てくるのか。どこから漏れたんだ……?

ケリーとダイアナが、初めての海賊家業に従事するシーンが笑えて好きです。