「次が最後の「天晴」だ
墓守のウェザエモン 窮極の一太刀
攻略して 終幕といこうか!!」
墓守のウェザエモン戦、決着までを描く5巻。
ウェザエモンと単独で戦うサンラクと、麒麟を相手取っているカッツォ・ペンシルゴンコンビ。
三人とも相手の事を良くわかっているので、耐久じゃなくて殴り合いを選んだサンラクに「知ってた」って言ってるコマとか、どうせなら満点取りたいと言ってる所とか。「半年は言い続けるよ」な下りとか。三人ならではの絆が感じられて好きです。
決して仲良しこよしじゃなくて、隙あらば背中を殴るような絆ではありますけど。かみ合った時の威力は抜群ですよね……。
魔魂丸薬、ゲームとはいえペンシルゴンが服用を拒む素材とか、いったい何なんだ……怖いもの見たさで知りたいような、知らないままで居たいような。
敵が奥義でリキャストタイムなしの技連打や初見の技を繰り出してきても、回避してのけるサンラクはウェザエモンと対峙するのに最適の人材連れてきたなぁ、という感じ。
見開き天晴の迫力が抜群で、良いコミカライズだなぁとワクワクしながら読んでました。
戦闘終了後、セツナとの別れを済ませたペンシルゴンのシーンも好きです。
「こちらこそ」のページで良い表情で手を振ってる彼女が良いんですよねぇ。その後外道ズに天丼ネタでからかわれてましたが。
本格的な報酬確認をする前に、全プレイヤー相手へ向けたウェザエモン攻略のアナウンスが流れて。攻略プレイヤーネームまで開示されたのはびっくり。
その放送を聞いて、各プレイヤーがいろんな反応見せてくれたのは楽しかったですね。……複数キャラクター新規で書かなくちゃいけなくなって、不二先生かなり大変だったのでは……? とかちょっと思いましたけど。
矜持を亡くしたPKクランを潰したペンシルゴンが、自分もちゃんとツケを払おうとするの好感が持てますね。……まぁ「最大火力」相手と戦う絶好の機会だからってのもありますけど。
取り急ぎの事後処理まで描いたところで「TO BE
CONTINUED」ってなるので、まとまりが良かったと思います。
エキスパンションパスのSSは、前回から続きとなる「ドラマツルギー・ミスティシズム」。
うっかりで異形をみてSANチェックしてるカッツォとか、運が来てる気がするでクリティカルだしてて笑う。
そして、上下分冊にした特典SSのオチが、クトゥルフ神話を題材にしただけはあるというか。いやぁ、よくあるよね! って大爆笑しましたね。私、PCが爆発に巻き込まれてラスボス前に死んだことありますよ。