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「――力を貸してくれて、ありがとう」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで930日まで。

無事にクレアを救出した後、グレイの側近との立場を勝ち取ったドイル達は、ゼノとセルリーの引退に伴う各種式典に振り回されて大変な目にあった模様。

まぁ、彼らの身分を思えば追々覚えなくてはならない作業も含まれるでしょうし、何事も勉強ということで一つ。

 

クレアが入学した後、学園を案内することを頼まれて。デートをすることになったけど、兄と従者がついて来てるのは……まぁ……。

婚約者として振る舞えるクレアが楽しそうでなによりです。差し入れを振る舞いたいとなれない料理に挑戦するのは偉いし、女の戦いに挑む彼女の事は好きです。

 

ドイルが落ちぶれかけた後再起したのはよく知れているだろうに、彼の事を「勝ち組なんだし、戸惑え」とか言う従者が彼女の傍にいるのは解せませんけど。

クレアが一途に信じていたから面白く思わない部分があるのかもしれなけど、主の不名誉につながりそうなことを許容するなよ。ドイルが男をみせて微妙な料理完食してくれて良かったね……。そういう細部がやっぱり気になってしまうんだよなぁ。

 

引退後のセルリーはなんと学院の教師として入り込んできたそうで……ドイルの部下に接触して誘惑をかけたり、ドイル自身に興味をもって干渉して来たりと厄介な先達が近くに来たなぁという感じではありますが。

ドイルの未熟さを、的確に甘え容赦なく指摘してくれる人でもあるので、ありがたい人材でもあるんですよね。実際ドイルもそれが分かっているし、見栄っ張りなのもあって「不都合はありませんでした」と言うしかなくなってる辺り、まだまだ成長の余地がありそうです。