「……そこまで馬鹿じゃないことを期待するよ」
8割がたは「ライジャの靴下」にまつわるエピソードですが、巻末にyorimobaで掲載されたらしい外伝「お師匠さんが来た!」が収録されています。
タイトル通り、ライジャの師匠がやってきてリィ・シェラ・ルゥの三人に顔合わせしていくエピソードですね。ルゥの気配を探知して建物の周りをゾロゾロついて回るの、本人たちからすると、やめてくれ!って感じでしょうけど、正直笑えました。
時系列的に「ライジャの靴下」は師匠のアドレイヤ・サリース・ゴオラン氏に会った後のエピソードで、リィがアドレイヤおじさん呼びする描写が入ったりするので、外伝の方から先に読んでもいいかもしれません。
ライジャにかけられた冤罪を晴らすため活動した経緯から、お悩み解決を課外活動のテーマにしたリィ達。
そこにライジャが、無記名で送られてきた靴下の送り主を探したい、という依頼を持ってきて。特殊な毛糸が使われていたので、その出所を調べることに。
かなり大規模な課外活動の団体「ホーマー大学手芸倶楽部」に接触。問題なく接触するために、団体に一時加入したりしてますけど。倉庫の品ぞろえを見てシェラとルゥが「これなら十分加入する価値がある」とウキウキしてるのも面白かったですね。
靴下の制作者を探す活動の中で、思わぬ横やりが入ったりもしてましたが……気を遣う所、間違えてるんだよなぁ、あの上司の人は。うん。
あとは『クラッシュ・ブレイズ』で登場したビアンカが再登場して、ヴァンツァーと相変わらずの交流をしてるのも嬉しいところ。
課外活動1巻みたいな問題活動を起こす生徒も居れば、彼女みたいに態度を変えず付き合ってくれる貴重な人も居るわけで……ヴァンツァーにも結構いい影響与えてそうで、なんだろう彼の人間味ましてる感じがしてホッとする。