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「性別を超越した親友なのよ」

 

「よろず困りごと解決」の課外活動を行っているリィ達。

そこにレティシアが「いじめを受けてるみたいだ」とかいう冗談みたいな話を持って来たり、ライジャが女性に触れられるように特訓しようかと思うとか言い始めたり。

連邦大学は今日もにぎやかですね……それで済ませていいのか、って話ですけど。リィ達の周囲に限って言うなら間違ってない。

 

その二つの話も関わっては来るんですけど、今回メインをはるのはヴァンツァーですよね。

彼の顔によって態度を変えない相手というのはとても貴重で。奇妙な縁で繋がれた「いつもの面々」を除いた場合、特に交流が厚いのはビアンカの家族で。

ブリジットも彼女の夫であるナイジェルも、ヴァンツァー相手に冗談を言って笑いあうユーモアがある御仁だからか、ヴァンツァーも気持ちよく付き合っていたようですが。

 

氷の貴公子だったヴァンツァーが、子供連れの妙齢の女性と仲良く行動していたことが、学内で噂になって。特にブリジットの周囲で騒動が起き始めたため、黙ってみている訳にもいかず、色々と調べることになって。

 

人殺しだった自分が親しくなったブリジットには生きて欲しいと願い、尽力するのに本人も戸惑っていましたが……いやはや、本当に人間らしくなりましたね……。

今までも人間ではあったけど、感情の起伏が激しくなった……だとニュアンスが違うけど、執着を覚えた? というほど重くはない。

「諦めが肝心」、「理屈と感情は別物」というルゥのコメントが身も蓋も無いけど真実だろうなぁ。

 

今回、地味に好きなのが教師のフレッチャーですね。ヴァンツァーをからかうこともあるけれど、自分の専門分野や好きな車に関しては妥協せず。危険を察知したら、自分よりも危険な可能性のあるヴァンツァーに即座に連絡を入れる。

そして事件後には表沙汰に出来ない真実については、適当に誤魔化してくれる。初見の時の印象よりも、かなり立派な教育者をしていて尊敬できる人でしたね……。