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「あっはっは、初めて会ったときとは逆だな」

「死ぬかもしれない人を止めるというのは、悪い気分じゃありません」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで930日まで。

ダイラン王家第一王女、ジル。

彼女は、細やかな魔法を扱うことや、それを生活に活用する事は得意であったが……それは魔法を武力として活用する事で領土を広げている国の王女に求められる才能ではなかった。

それ故に追放されて、そういう表に出せないやんごとない人物を封じ込めるための屋敷を与えられることに。

 

かつて自分に優しくしてくれ、戦端を拡大するための犠牲にさせられた伯父も使っていた建物に赴いて。

そこで叔父の遺したメッセージを見つけたり、古代文明の遺物を発見して、そこから得られる知識によって、この世界の常識とは異なるけれど人を引き付ける魅力的な服や小物を作り始めるわけですが。

 

……いや、色々とツッコミどころが多いんですよね、彼女が得た知識。その根源となった端末アカシアについては。

無料会員登録できるサービスで、リミテッド版なら膨大な書物の中から666冊分を選んで閲覧できるとか。利用期間666年設定になってるって、事実上無期限と言いたいのか古代の人は延命手法も開発していたのかどっちだろ。

地域の文明度を判定できたり、今も十三億あるっていう蔵書データとリンクして自在に選書出来たり、そのシステムよくもまぁ今まで稼働してるな……って思いますけど。魔法がある世界なら、そういうのも作れたのだろうか。

 

彼女の叔父は叔父で、その知識を活用して秘密のレストラン運営してたみたいですし、自由かよ……。

先代から続く流れて王家は武によって制圧を続けて、流れた血に反発する反乱軍とかも居るみたいですし、拡大速度が速すぎて文官の育成が追い付いてないとか、国としての未来危うそうだけど大丈夫だろうか。

一方でジルが流された領地は、彼女の思想に近いというか。魔法を生活に活用したりしていて、和やかでほっとするところはありましたね。

 

ただまぁ、先述の通り国としては危うさがあって。トップが崩れた時の影響がジルたちの生活にも影響を及ぼしてこないかは心配ですね。……追放されたとはいえ王女だったわけですし、妙な出会いもあったし、絶対関わってくるんですけど!

国が流した血が多すぎるけど、せめてマシなところに着地してくれるといいですね……。