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「それは妥協ではないのですか?」

「――支え合いだ。受け売りだが、しっくりくるだろう?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで930日まで。

ソラ・クラインセルト子爵は処刑された、と言うことにして。仮面をつけた謎の貴族空・クライン伯爵として帰還したソラ。

家臣団を引き連れて「発展を再開しよう!」と宣言した辺り、言い訳を作れれば隠すつもりはなさそうですけどね。

実際、そうやって誰からみても答えに推察が出来るから住民に歓迎されたわけですけど。

 

爵位にまつわる騒動でソラや家臣団が自由に動けない状態でも、敵は待ってくれず。

両親は国外追放して、レウルの干渉も無視できる状態になったけれど。イェラが作り上げた商会連合と、裏側で蠢いている銀の娘たちが手を伸ばしてくる……というか、これまでに蒔いた種を収穫に動きだしてる辺りが面倒臭い。

 

さらに、粘土板を狙って大樹館に何者かが潜入していた痕跡まで見つかって。商会連合を表だって潰そうにも、国王から釘を刺されているため難しい。

伯爵という地位を得ても、ソラの苦悩はまだまだ続くって事みたいですね……。

粘土板についてソラは解読したものの、それをサニアに預けて。リュリュとシャリナの三人娘が解読に挑戦することに。ますます「なにか」が有りそうで、答え合わせ回が楽しみですね。

 

あとはシャリナが村の再興という夢を諦めず、ソラの知恵を借りながらでも道筋を作ったのはお見事。イェラから途中交渉を持ち掛けられてもバッサリ切り捨ててましたしね。

チャフが根回しをしたうえでソラに意思表明をして、彼なりの意地を示し結果も出したのも成長を感じられて良かった。復路で負傷する羽目にはなってましたが、今の彼ならしっかり意趣返ししてくれることでしょう。