「だから、おまえが迎えに来てくれ」
ルゥが暴走を始めたとき、ファロット三人はなにがしかの異変を感じたようですが……リィはなぜか察する事が出来なかった。
その間に状況が進行し……セントラル星系は、ルゥの怒りによって滅ぼされようとしていた。
ルゥは行動を激化させる前にヴェラーレンに会ってましたけど……ただ息子に帰ってきてほしかっただけではなく、「理想の息子」になって欲しかったが為の行動だったって言うんだから、度し難い。
5巻でケリーが指摘してましたけど、息子の死後三年娘をほったらかしにしてたり、良い親要素全くないからなぁ……。良い仕事についてるから、資金問題がないことだけが救いか?
幽霊星の異常を知っているダイアナも困惑する、あり得るはずがない異変。ケリーは即座にリィに連絡を取ろうと行動を開始します。
その後も要所で美味しい活躍してくれてるし、デモンも言っていましたけど本当によくぞこのタイミングで帰って来てくれていたものです。
なんだったら連邦相手の交渉も任せられるし、ガイア相手のフリーパスまで持っている。んだもんなぁ。色々すっ飛ばせたのでラッキー。
あずかり知らぬ下の暴走で、セントラルが……ひいては連邦が壊滅するかもしれない、となった連邦上層部の方々はご愁傷様でした。
そもそも今回の事件には情報局の長官が関与してるし、連邦の管理不行き届きによるものだから自業自得ではありますけど。巨大な組織になると身動きとり難くて大変そうですねぇ。
……まぁ、そういう組織の柵を抜きにしても。大人の傲慢があったのは否めませんけどね。全てが無事に収まったあと。ルゥにかつてリィが体験した「実験」を味わわせた後の反応を見るに、想像力が足りてなさすぎる。
暴走した相棒を止める為に、行動を開始したリィ。しかし、そうすればお互い無事で済むはずがなくて。シェラも一人でいかせるのは反対してましたけど、迎えに来てくれと言われてぽかんとした場面が好きです。
まぁ、ハラハラしましたが無事に帰って来られて何よりです。リィ戻ってこないとマーガレット意識不明のままになっちゃうしね……。