「もう一度言う。ルーデウス、世話になったな」
「こちらこそ、お世話になりました」
アスラ王国に向かうための道中。ヒトガミからの干渉があり、シーローン王国を通ることにしたルディ。
相変わらず胡散くさいとは思っているようですけど、それでもリーリャやアイシャといった家族を出されたら行動せずにはいられないよなぁ。特に、パウロと再会した後だって言うのもありますし。
「御神体」の件で母の話す兄の情報を信じてない妹の図は、正直自業自得というか……。リーリャの伝え方もよろしくなかった、と言うのもありますけども。
あの「御神体」絡みのエピソードはハッキリ好きじゃないので、サクサク流し読みしました。アレが絡むとテンションおかしくなるしな……。
まぁ、なんか色々巻き込まれつつも無事に解決して再会も果たせたようで何より。
しかし道中が無事だったものの最後でケチがついた、というか。
危な気なく魔大陸を踏破した三人でも敵わない敵が立ちはだかって……ルイジェルドとエリスは命を奪わない程度に留めたものの、ヒトガミの名を出したルディは殺しにかかって……運よく、助かったというか。見逃して貰えてましたが。
死にかけた後にヒトガミからの接触があって、龍神の持ってる呪いやかつてラプラスが行った実験についてとか、情報を得られたのは現時点では悪くはないんだよなぁ。
後々ここで得た情報が役に立ったりしますし。それでもまぁ、ヒトガミの胡散くさいコト。
目的地が近づいたことでルイジェルドとは別れ……ボレアス家の顛末を聞き、エリスと関係を持つに至った後、置いて行かれる羽目になって。
エリス視点が入ってるので、彼女が何を思ってそんな行動を取ったのかは読者目線には伝わるんですが……ルディを神格化するあまり、視野が狭くなってしまってたのは……不運でした。勝手に杖を売ろうとしてたルディもいたのでアレですが、報告・連絡・相談はしっかりしよう……?